ヒューマンより1998年9月17日に発売されたプレイステーション用アドベンチャーゲーム。
推理トリガーシステムを採用し、より積極的に操作に参加出来る探偵ゲーム。推理能力は卓越しているもののそれ以外はまるで社会不適合者の御神楽時人とその助手蘭丸(ランドルフ丸山)の御神楽探偵事務所に集う美少女三人組が大正の世に起こる猟奇的かつ哀愁漂う事件を解決していく。
推理トリガーとは、参考人の会話の矛盾点や疑問、はたまた画面内の違和感についてプレイヤー自身で指摘できるシステムであるが、使いすぎるとゲームオーバーとなる諸刃の剣。コマンド総当たり方式だけではクリアできない、考えるシステムとなっている。後の『逆転裁判』の「異議あり」にも通じる、プレイヤーがストーリーを受け身ではなくリードしていくことを可能としている。
脚本・監督・ゲームデザインは河野一二三(現・ヌードメーカー)。
1999年10月7日、プレイステーションで続編となる『続・御神楽少女探偵団 〜完結編〜』が発売された。1作目と2作目はゲームアーカイブスで配信されている。
2003年12月26日には、エルフより『新・御神楽少女探偵団』が発売された。Windows PC向けのアダルトゲームとなり、キャラクターデザインや声優は一新されている。
登場キャラクター(メイン)
- 御神楽時人(みかぐら ときと)
- 御神楽探偵事務所所長。異常なほどの推理能力と記憶力を誇る、帝都一の探偵。しかしそれ以外はまるで社会不適合者。守山美和さんに気があるものの、体よくかわされている。
声優:津田英佑
- 鹿瀬巴(かのせ ともえ)
- 御神楽探偵事務所所員。田舎から出て来た元気娘。普段は喫茶「山茶花」店員をしており、おやきが得意料理。スカートの下に拳銃を所持しており、一番の行動派兼ムードメーカー。
声優:水樹洵
- 桧垣千鶴(ひがき ちづる)
- 御神楽探偵事務所所員。常に着物を着用する日本画修行中であり、御神楽少女探偵団のなかでは一番の古株。美術に目がなく、審美眼は確か。甘いもの好きで懐中汁粉を携帯する。
声優:松来美愛子(現・松来未祐)
- 久御山滋乃(くみやま しげの)
- 御神楽探偵事務所所員。柔術の使い手にして久御山子爵家令嬢。御神楽時人を慕っており、守山美和に突っかかっていく事も多いがいつも軽くかわされている。上流階級にコネがあり捜査の一助となっている。
声優:高夏子
- 蘭丸
- 本名はランドルフ丸山。御神楽時人の付き人。孤児であり時人に拾われて以来、生活能力皆無な時人の世話係をしている。図らずも女装の名人となり蘭子の状態でよく潜入捜査を行う*1。孤児のころはかなり荒んだ生活だったらしくそのころの話にはほとんど触れられない。
声優:深見梨加
- 守山美和(もりやま みわ)
- 御神楽探偵事務所のある守山ビルオーナー。若くして古美術を取り扱う守山美術の店主で和服の未亡人(当然美人かつ人格者)。時人の好意を知りつつもいつも軽くはぐらかす。面倒見が良く、三人娘共々御神楽探偵事務所の面々を支えている。
声優:深見梨加