元衆議院議員。 1962年9月20日北海道札幌市生まれ。早稲田大学教育学部卒業。菅直人衆議院議員の秘書を経て、1989年に都議会議員に初当選。その後、1996年10月、衆議院総選挙に東京21区より出馬、初当選。2000年6月に再選。 2000年9月に秘書給与詐欺で逮捕され、2001年2月に懲役1年6ヶ月の実刑判決を受け、服役する。 2004年8月に服役中の体験を綴った著書「獄窓記」が新潮ドキュメント賞を受賞。
児童精神科医として活躍される宮口さんの著書になります。少年院などで非行少年の患者などを扱う中で「境界知能」という視点を持って非行少年たちの共通点やそこに対する対応、世間的な認識を見直せる内容になっています。 そのアプローチは認知行動療法と呼ばれるものであり、施行の歪みを修正することで適切な行為・思考・感情を増やし、不適切な行為・思考・感情を減らしていくことで対人関係スキルの改善などを図る治療法の一つとされています。 ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書) 作者:宮口 幸治 新潮社 Amazon 📒 Summary + Notes | まとめノート 些細な事に対する感覚の違い 例えば、Aさん…
映画「マッチ工場の少女(原題:The Match Factory Girl)」を観た。 この映画は1990年のフィンランド映画で、映画のジャンルはコメディ・ドラマ映画だ。 この映画の主人公は、イリスというマッチ工場で働く少女だ。イリスは、母親と義理の父と同居をしており、兄も近くに住んでいる。イリスの母親と義父は、イリスを工場で働かせて、イリスの少ない給料の収入で、家族は生活をしている。母親と義父は、仕事しないし、家事もしない。イリスが仕事をして、家事もこなす。イリスが、母親と義父を養っている。イリスの兄は、母親と義父が嫌で、家から出ている、ロックな容姿の、レストランで働くイリスには優しい兄だ。…
赤堀雅秋さんの「日本対俺」という舞台を9月の最終週に観ました。舞台の感想っぽい感想ではないです。思ったことつらつらと書きます。 「そこらに落ちていた棒っきれで見えない巨大な敵と泣き喚きながら戦うイメージ」なんてコメントを目にしてしまったら、何がなんでもチケットを手に入れなくてはと思ってしまいますよね。映像と舞台とで構成されていて、映像では赤堀さん、水澤紳吾さん、松浦祐也さんによるロードムービー、舞台では赤堀さんによる色々なおじさんオムニバス。 すみませんと言いながら愛想笑いしたり、何も面白い話ではないのに笑いながら話したり、ヘラヘラ誤魔化すような薄ら卑屈な笑いに、そういうこと!と、どこから目線…
川上未映子さんが今年の2月に出した新作長編。一気に読みました。本作は小説です。だからルポルタージュみたいに読んではいけないのでしょうが、それでも、本作のもつ小説の力によって、自分がちゃんとわかっていない世界の一部に触れされてもらった。そう感じています。どんな世界なのか。それは日本の「貧困と犯罪」。私は今も昔も決して裕福な環境で暮らしてきたわけではありません。でも、本作に描かれていた世界は自分がかつて経験した「90年代の日本」なのだけれど、明らかに自分が今まで経験どころか通り過ぎることすらなかった世界でした。この小説から、知らない世界にどう触れることができたのかをメモします。 ※以下の記述には、…
こんにちは。書評ブログ「淡青色のゴールド」へようこそ。本記事は市川沙央さんによる第169回芥川賞受賞である『ハンチバック』の書評記事です。大変な話題作となっていますが、本当に多くの人に読んで、考えて欲しいと感じた作品です。