この本を読みました。 なんの絆か。なんの呪縛か。ときどきすごく滑稽に感じる。 結婚と夫婦別姓、政治とジェンダー、透明化される性犯罪被害者の声――。性暴力を取材しつづけるライターの著者が、この国で生きる女性やマイノリティが直面する困難を問い直す、フェミニズム・エッセイ。 考えさせられる文章があったので、引用します。 企業広告を炎上させるのはネット上の一部の人たち。多くのユーザーは炎上の理由もよくわかっていない。炎上を見ても一歩引いてどっちもどっちだと思っている。社会問題も深掘りしない。都会で働く若い女性が気にいるモードなデザインよりも多少の野暮ったいデザインの商品が売れるのと同じで、人種差別もジ…