「最後の瞽女(盲目の女芸人)」と呼ばれた人。1900(明33)年、新潟県三条市で出生。 生後100日で失明し、5才で瞽女の親方にに弟子入り。9才から初の旅回り。 記録作成等の措置を講ずべき無形文化財(人間国宝)として認定。三条市名誉市民。吉川英治文化賞受賞。 2005年4月25日永眠 105才。
ひとりになったら、ひとりにふさわしく 私の清少納言考 下重暁子 著 2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』で平安時代に注目が集まるなか、紫式部のライバルとして名高い清少納言にもスポットライトが当たっています。本書は「私は紫式部より清少納言のほうが断然好き」と公言してはばからない著者が、人生の愛読書「枕草子」をわかりやすく解説しながら、「いとをかし」的な前向きな生き方を現代のシニア世代に提案する新しいタイプの指南本。いかに生きて、いかに死ぬか? 年齢を重ねても縮こまらず、何事も清少納言のように面白がりながら意見を持ち自立して生きていくことの大切さを説く、渾身の書き下ろしエッセイです。 著者は生…
一条真也です。1月1日に発生した能登半島地震について、石川県は8日午後、死者が168人になったと発表しました。亡くなられた方々の御冥福を心よりお祈りいたします。遺された方の中には、霊であってもいいから故人と会話をしたい方もおられるはずです。『日本最後のシャーマンたち』ミュリエル・ジョリヴェ著、鳥取絹子訳(草思社)を紹介いたします。著者はベルギー生まれの日本学者で、1973年から日本在住。早稲田大学と東京大学で社会学を勉強、東洋学博士。上智大学外国学部フランス語学科の教授を34年間務めたあと、2017年から名誉教授。日本社会に関する著書多数。うち邦訳は『子供不足に悩む国、ニッポン』(大和書房)、…
松尾芭蕉をはじめとして江戸期の近世俳人から、現代の俳人まで、 数多くの代表句と共に経歴までもが、 下重暁子氏のエッセイと解説によってたくさん紹介されています。 一つの俳句を鑑賞するとは、私の場合、一つの絵画を鑑賞するのにも似ています。 名画の前にはしばし立ち尽くして見入るように、名句もやはり鑑賞にふけってしまうので、なかなか読む進むことができない本でした。 この一句-108人の俳人たち-/下重暁子・著/大和書房 ページを開くと、右側に俳人の名前と簡単な経歴などと、代表句が3句ほど載っています。 左側は、俳人に対する下重暁子氏の無駄を削ぎ落した完結明瞭な想いが綴られています。さらにここにも代表的…