盲目の女性旅芸人「高田瞽女(ごぜ)」が共同生活をしていた、新潟県上越市東本町4の築約150年の町家が、2024年4月22日から解体されている。高田瞽女最後の親方、杉本キクイさんの住まいだった建物で、過去には瞽女ゆかりの地として見学会が開かれたこともあった。 台所にあった手押しポンプを手に解体を見守る「高田瞽女の文化を保存・発信する会」の小川さん(2024年4月23日) 建物は雁木通りに面し、奥まで細い土間が続く2階建ての町家。幕末生まれの高田瞽女の親方杉本マセの実家の向かいにあり、キクイさんまで3代の親方と弟子の瞽女たちが暮らした。1983年にキクイさんが亡くなり、残された養女のシズさん、弟子…