前回は領主制が崩壊し、自由身分の農民が出現するなど、中世ヨーロッパ社会の変化について見ていきました。今回は、十字軍の回で少し触れた教皇権に焦点を当てていきます。教皇権は13世紀初頭に最高潮に達し、ヨーロッパ世界にその権威が及んでいました。しかし、最高点があるということはここから落ち始めるということでもあります。 sakureki.hatenablog.com 十字軍の記事はこちら↑ また、グレゴリウス改革の記事では叙任権闘争について取り上げ、ヴォルムス協約でいったん解決したところまで見ていきました。今回はヴォルムス協約以降のローマ教皇周辺を見ていきます。 sakureki.hatenablog…