1960年広島県生まれ。ミュージシャン。アヴァンギャルド・ロックに端を発し即興音楽を織りまぜた幅広い音楽活動を行なっているクラリネット奏者。チンドン楽士としてのキャリアも長い。自らのバンド・シカラムータの他、ソウル・フラワー・モノノケ・サミット、A‐MUSIKなどにも参加。かたわら様々なメディアに文章を発表している。
大熊亘
2月に東京でご一緒した大熊ワタル氏から、4月に関西に行くので、何かできないか?という話があり、やろうやろうと場所探しをしているうちに、メタモルホールが候補に挙がり、今度は、金滿里氏が、大熊ワタル氏に「ウサギのダンス」をリクエストに出すという急展開。突発的に、粘菌的に、過激な春の祭典になりそうです。4月26日は平日金曜日ですが、仕事帰りのいひとときを、共に過ごしましょう。 その前に、なんと、南風楽天がありました。すげえ・・・・
東京公演の初日は、「被災物-モノ語りは増殖する」(かたばみ書房)刊行記念イベントが行われました。この「本」(ほん)は、まさに、我々が足で紡いできたモノ語りである。しかしそれは、あるひとつの断面にすぎないが、そこから、また新しいモノ語りが始まることを、期待というよりも、必然的に、生まれるだろうという確信の元に、まとめられた「本」(もと)であると、改めて感心させられた。そうして、このイベントでまた、新しくモノを語る人が、出現した。今後、この本を手にした方は、読むだけでなく、「各自、応答セヨ」。応答しなければいられないようになっているのだから。そうである。応答の仕方もまた、みんなそれぞれ自由である。…
松原隆一郎*1「大熊ワタル編『我方他方 サックス吹き・篠田昌已読本』」『毎日新聞』2023年4月29日 1992年に34歳でこの世を去ったサクソフォニスト、篠田昌已について。2008年に出た本の増補版。 1980年代、日本の音楽界で最前線のバンドだった「生活向上委員会」と「じゃがたら」に所属。パンクロックとフリージャズで熱くブロウしたが、その奏法を劇的に変えたのが、下北沢におけるチンドンとの出会いだった。晩年の「コンポステラ」では誰も吹いたことのない美しい音色と世界の民衆音楽にたどり着く。 大友*2の「彼の前に出ると、見栄を張っている自分が小さく見えて、なんだか情けなかったなあ」という言葉が胸…
横浜方面へ KAAT神奈川芸術劇場 今日はホールでコチラを 『ジャズ大名』原作:筒井康隆 <「エロチック街道」(新潮文庫)所収> 上演台本:福原充則 山西竜矢 演出:福原充則 音楽:関島岳郎 振付:北尾亘出演:千葉雄大 藤井隆大鶴佐助 山根和馬 富田望生 大堀こういち 板橋駿谷 北尾亘 永島敬三 福原冠 今國雅彦 佐久間麻由 ダンテ・カーヴァー イサナ モーゼス夢 高田静流 入手杏奈 米田沙織 山根海音 神野幹暁 演奏:大熊ワタル 川口義之 辰巳光英 和田充弘 桜井芳樹 こぐれみわぞう 関根真理 関島岳郎 スイングでカオスでジャズだった
昨日以上の来場者。みなさん、それぞれに面白さを見つけて楽しんでいる。いろいろな出来事だらけで、ツッカレタ~~。よかった~~。大変なのは内野まゆみさん。一人一個のお土産が、なんと残り三個に。帰宅後、せっせと制作に励む。ご苦労さま~。 ヤフーの記事に篠田正己読本が紹介されていた。《 34歳で死去したサックス奏者・篠田昌已の軌跡、大友良英ら熱量高く哀悼―大熊 ワタル『我方他方 サックス吹き・篠田昌已読本』松原 隆一郎による書評 》 https://news.yahoo.co.jp/articles/6ff069bab787fca6cd35ed88475940e57133ad51 拙ブログ。 http…
昨日の風景に関する引用で、ふっと思い出した白砂勝敏さんの絵への論及「生成する絵画」2013年。これまた彼から書いてほしいと依頼され、書いたもの。 https://shirasuna-k.com/gallery-2/two-dimensional/《 「生成する絵画」 K美術館館長 越沼正 絵はどこから生まれてくるのか。 そんな問を、白砂勝敏氏の不定形絵画群は呼び覚ます。 天啓、降りてきたひらめきを捕捉した絵画がある。 対して白砂勝敏氏の絵は、無意識の際(きわ)から来訪した 微動する何かが、氏の筆先に伝わり、その微動に鋭敏に感応した筆先が、 刻一刻と生動する航跡を紙面上に転写したものであると私は…
8月15日。1945年の8月15日はどれくらい暑かったのだろう?今は本州に向かって台風が直撃しているらしいが、熊本では、台風の気配が全くない。 サントリーホールサマーフェスティバル2023も来週開幕。野村誠作曲《タリック・タンバン》の世界初演は8月27日(大ホールでの『Music in the Universe』)。 www.suntory.co.jp 本日は、それに向けて、照明、音響のオンライン会議。サントリーホールの河野さん、さらに照明、音響のスタッフの方(お名前を聞き逃してしまいました)と入念な打ち合わせ。全部で15あるシーンごとに、舞台上の配置や照明の当たる場所などを確認していく作業で…
シカラムータ(CICALA-MVTA)の大熊ワタルを知ったのは(教えてもらったのは)20年近く前のお話。 ◆ 風は薫る 光はふるえる。◆ www.youtube.com
7月1日、ちょっと遠出をして神戸の西神中央ホール<三文オペラ>を観劇に出かけました。 音楽学者の友人、大田美佐子さんのご著書<クルトヴァイルの世界>に誘われて、三文オペラというクルト・ヴァイルとブレヒトによるドイツ語音楽劇を大岡淳氏が邦訳し、みわぞうさんが一人5役で歌唱、演じるという公演。 みわぞうさんが素晴らしいのは予想できましたが、実は、私がノックアウトされたのは大岡淳さんでした。 彼は出ずっぱりで、ステージをまるで自分の居間のように自由奔放に喋る、歌う、演じる。ギャグや風刺、物真似も朝飯前。 とにかくあまりの芸達者ぶりに目が点になりました。 ブレヒトのテクストを日本語に訳されたのも大岡さ…
せんがわ劇場に3日間通い詰めた。西成彦先生を実行委員長とする、立命館大学「ジェノサイドと奴隷制」研究会と演劇ユニットLABO!による「死者たちの夏2023」である。 6月9日(金)音楽会 イディッシュ・ソング、朝鮮歌謡、南米の抵抗歌などが歌われた。不覚にもこの日のプログラムを紛失して詳細を記録できないが、イディッシュ語、ポーランド語、英語、うちなーぐち…いくつもの言語で歌われたこぐれみわぞうさんの表現力は驚異的だった。ちんどん太鼓はなんと表情豊かな楽器であろう。大熊ワタルさんのクラリネット(特にバスクラ)も素晴らしかった。アンコールで登場した、たまたま来日中のクレズマーの歌い手さんとこぐれさん…
6/10 (土)19:00 - 21:00 阿部万里江×輪島裕介×大熊ワタル×こぐれみわぞう×高田洋介「路上の芸能、巷のまつりごと――ちんどんを味わいつくす初夏の夕べ」『ちんどん屋の響き 音が生み出す空間と社会的つながり』(世界思想社)刊行記念本屋B&B https://bb230610a.peatix.com/ ちんどん屋の響きー音が生み出す空間と社会的つながり 作者:阿部 万里江 世界思想社 Amazon
こんにちは、ハクです。 毎週日曜日、河北新報2版に「書籍紹介」があります。 試しまして、こちらよりご紹介させて戴きます。 書籍数はあまりにも多いので「評」する紹介文がある本だけと致しました。 どうぞ、ぽちっと「折りたたみメニュー」で、ご覧くださいませ。 例)折りたたみメニューはこちらです ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ★★★★[ 紹介文はこちら ]★★ 大当たり!( ´,_ゝ`)プッ 宜しくお願い致します。 ◇ 【著者とひととき】 ①『おつかれ、今日の私。』…読み手に一対一で伴走 ジェーン・スーさん ★★★★[ 紹介文はこちら ]★★ うつむきこわばった背中にそっと手を当て、心からのお疲れさま…