はじめに この記事ではチェビシェフの不等式(Chebyshev's inequality)と大数の弱法則(Weak Law of Large Numbers:LLN)*1を扱います。内容の多くは東京大学出版の『統計学入門]』第8章を参考にしています。チェビシェフの不等式を用いると、確率変数の従う確率分布(密度関数)が分からないときに、その変数のとりえる値におおよその目途を付けることができます。 はじめに チェビシェフの不等式とは 例題を解く 大数の弱法則 参考文献 チェビシェフの不等式とは チェビシェフの不等式とは、ある確率変数の平均が、標準偏差がと与えられたとき、が以上、以下となる確率を求め…