オックスフォード大学出版局のVery Short Introductionシリーズの1冊。ちょっと前に読み終わっていましたが、簡単にメモしておきたいと思います。 タイトル通り、「脱植民地」をテーマにした入門書ですが、本書は「脱植民地化」を広い視点で捉え直しています。 一般的に「脱植民地化」でイメージするのは第2次世界大戦後のアジア・アフリカ諸国の独立だと思いますが、本書では18世紀後半〜19世紀前半におけるアメリカ大陸における独立、20世紀前半の中東欧における独立、さらい1990年代のソ連崩壊に伴う独立なども視野に入れながら、アジア・アフリカ諸国の独立を検討しています。 18世紀後半〜19世紀…