臨床精神科医。 1947年生まれ。愛知県名古屋市出身。名古屋市立大学医学部卒業。 名古屋児童福祉センター、愛知教育大学の障害児教室・治療センターなどを経て、2003年4月より大正大学教授(人間科学部人間福祉学科臨床心理学専攻)。 『そだちの科学』(日本評論社)の編集人を務めている。→amazon:そだちの科学
滝川一廣氏の「学校へ行く意味・休む意味」を読んだ 前に読んだ田中茂樹氏のおすすめ本だったから なぜ不登校が起きたのか 歴史をさかのぼって順序立てて時代背景も丁寧に説明してくれる 学校の聖性も喪失し 学校へ行かないという選択肢は起こるべくして起きたと思う はじめに不登校という道を作った先駆者たちは本当に大変だったろう この本は2012年に書かれた本だが 滝川氏ならその後の不登校をどう書かれただろうか 近いうちに不登校という言葉が死語になるのではないだろうか 学校へ行かないことで教師たちから白い目で見られることもない 今まさに学校へ行かないのが当たり前の時代が 疫病と共に急速にやってきた 学校へ行…
これから初めて決断する場合、進路選びの際に、社会福祉士か精神保健福祉士取得コースを選ぶかで悩まれる方はそれなりにいらっしゃると思います。 私の場合は、社会福祉士資格を目指す前に、職に関する産業カウンセラーを受講しようか迷ったものでした。 実際は産業カウンセラーを申し込んだのですが、その後、職場の先輩から母校への紹介状を用意してもらったのもあり、きゅうきょ社会福祉士取得のための大学に進学することになったのです。 そして、今回お話しするのは、臨床心理士を選ぶか、精神保健福祉士を選ぶかで進路を検討されている方のために、参考になる情報です。 臨床心理士か精神保健福祉士で迷っているあなたへ。私が臨床心理…
滝川一廣・杉山登志郎・田中康雄・村上伸治・土屋賢治 (編) (2024年4月15日出版予定、日本評論社、東京, 本体価格1,500円, ISBN:978-4-535-90762-1 → 版元ページ)特集〈発達障害が多すぎる〉の「IV・エッセイ」に、三中信宏「分けられないものを分ける功罪——分類思考の観点から」を寄稿した。アマゾンでは予約受付中: https://www.amazon.co.jp/dp/4535907625/
『いないいないばあ』 松谷みよ子 作 瀬川康男 絵 童心社 ◎当ブログはアフェリエイト広告を利用しています。 「いないいないばあ にゃあにゃが ほらほら いないいない……」(本文ママ) ご存知、童心社が誇る累計700万部突破の大ベストセラー『いないいないばあ』です。 私が小さい頃にも家にあった絵本なのですが、子どもの頃はどういうわけだか、この絵本のことを「誰かにお下がりでもらった古い絵本」だと思っていました。 実際には確かプレゼントとしていただいた新しい絵本だったのですが、おそらくこの絵本に登場する動物たちや女の子が、色むらがあるような、くすんだような色合いの、独特のタッチで描かれているため、…
小児内科54巻11号2022年11月号 子ども虐待~命を救うために~ 東京医学社 Amazon 子ども虐待と関連する精神障害 (子どもの心の診療シリーズ) 作者:本間 博彰 中山書店 Amazon 子どものための精神医学 作者:滝川一廣 医学書院 Amazon DV・児童虐待事件処理マニュアル 作者:山崎新 新日本法規出版 Amazon ベビーサークルに とじこめて 手足を縛って? 二日間で コップ一杯の 水。 お前らがやってみろ! 47歳で どうなるかわかんのか? ちいとは あたま使え? お前らが してるのは 虐待じゃなくて、 殺人じゃ! こんなニュースばかりで 胸が痛くなる。 内縁関係が …
子どもの「情緒の発達」の重要性 子どもの発達を見ていく時、私たちは以下4つの側面から見るのが一般的です。 ①身体的発達(身体が大きくなる。運動機能が成長する。) ②認知・知覚の発達(視覚・聴覚などが成長して、自己の外界のことを理解する。) ③情緒の発達(感情が豊かに芽生え、自尊感情と他者への感情、自己抑制機能などが身につく。) ④社会性の発達(他者との関わり、コミュニケーション、遊び、ルール理解、仲間意識、他者への共感などを獲得する。) 一般的に、乳幼児期には、親(養育者)は①から④までを身近に世話をしながら子どもから敏感に感じ取って、注意深く育てていきます。 成長して、小学校に入学して児童期…
ハマスによるイスラエルへの攻撃。 私には、突然にとしか思えないが、当事者にとってはそうではないのだろう。長い間の憎しみの連鎖がまた爆発したということだ。 2000発ものロケット弾、街中への侵入と殺戮、誘拐。どうみても非道なやり方だが、 一方、イスラエルのガザ地区やヨルダン川西岸でのパレスチナ人への対し方はさらに酷いものだ。 どちらが酷いのかという比較は意味がないのだろうが、それでもパレスチナ人を擁護する立場に立つ。 いつもそうだが、戦争になれば、とんでもなく軽く扱われてしまう無辜の市民の命。ガザ地区もイスラエルも、まるごしの彼らにあらがうすべはない。パレスチナ人には逃げ場がない。 24時間以内…
こころの発達に関する勘違い 勘違いに気付く まだ早い…と避けてしまわないで こころの発達に関する勘違い 恥ずかしながら、私の大きな勘違いの経験をお話ししよう。もしかしたら、発達を専門に勉強している人が陥りやすい部分かもしれない。とか言って私だけだったりして(-_-;)。 とある、訓練を拝見させてもらった時である。ポワワワーン(回想) (発達年齢が3歳程度のAさんの訓練で) 先輩「Aちゃん、見て見て」とイラストの時計を見せる先輩「時計の針が7の所にいって、この形になったら遊びはおしまいね(^_-)-☆」 A「はい」 このやりとりを見ていて私は感じた。(数の概念は4歳代で獲得するもの、時計が読める…
7月2日。東京、台東区。日比谷線三ノ輪。 『飢餓陣営』の佐藤幹夫さんが主宰する「人間と発達を考える会」のため、遠征。 三ノ輪駅で佐藤さんと待ち合わせをしたのだが、全く見知らぬ男性から「赤田さんですか?」と声をかけられる。 今日の会に参加をする方のようだ。 時間を過ぎて、電話をすると、駅の出口の番号が違っていた。合流し、4人でタクシーで会場に向かう。 『空気を読まない「がっこう」悩み事相談』を題材に取り上げてくださる。 対面で8人。オンラインで那覇からお二人。そのうちのお一人が滝川一廣さん。 もう10年以上ご無沙汰している。 参加者は教職、カウンセラー、大学職員、団体職員、研究者、塾経営・・・。…