名鉄は濃尾平野全体にくまなく路線網が張り巡らされた鉄道ですが、それにしてもよくぞここまで線路を引いたなと思ったのはこの谷汲線でした。黒野までの揖斐線すらが当時はあのモ510、520がバリバリ現役でローカルムード満載だったのにそこからまた山のほうへ向かって伸びて行く支線があること自体地域をすべて支配しようという名鉄の執念を感じるものでした。走っているのが1928年製モ750という510に引けを取らないレトロ車両でこれまたすごいの一言でした。それが老体に鞭打って山を上り谷を越える。周りに人の気配が見られない、車窓から前を見ているとキツネ?みたいな動物が線路を横切って行ったりした。もう大自然の一部と…