本車は元クハ55 をセミクロス化したクハ68です。ちょっと珍しいのは前面運転台窓が H ゴム化されていないのに、側面の戸袋窓が H ゴム化されています。普通はまず運転台窓を H ゴム化しても側面戸袋窓までは H ゴム化されていないケースが多いのですが、本車は逆になっています。1941年に作られた準戦時型でしたので、あるいは戸袋窓の腐食が進んでいたのかもしれません。また戸袋窓の内側の桟を見るとモスグリーンに塗られていますので、室内もモスグリーンに塗られていたようです。おそらく名古屋局転属後に浜松工場においてペイントで塗られたものと思われます。さらに運転台助士席側の窓に R がついていますが、これ…