葦原ノ中ツ國に降り立った天津日高日子番能邇邇藝能命(アマツヒコヒコホノニニギノミコト)は早速に、笠沙の御前(みさき)で「麗しき美女(をとめ)」木花之佐久夜毘賣(コノハナノサクヤビメ)と出会い、その父大山津見神(オホヤマツミノカミ)に結婚の許しを請(こ)うと、その姉石長比賣(イハナガヒメ)も一緒に貰ってくれと云われる。しかし天津日高日子番能邇邇藝能命(アマツヒコヒコホノニニギノミコト)はその姉の容姿が「甚凶醜(いとみにく)き」ため断ると、石長比賣(イハナガヒメ)は「天つ神の御子の御壽(みいのち)は、木の花の阿摩比能微(あまひのみ)坐(ま)さむ(木の花のようにはかないことであろう)」と云い、その予…