統一教会 性・カネ・恨から実像に迫る (中公新書)作者:櫻井義秀中央公論新社Amazon一九五四年、文鮮明によって創設された統一教会。戦後韓国で勃興したキリスト教系新宗教の中でも小規模な教団だったが、日本に渡ったのち教勢を拡大、巨額の献金を原資に財閥としても存在感を強めた。「合同結婚式」と呼ばれる特異な婚姻儀礼、日本政治への関与、霊感商法や高額献金、二世信者――。異形の宗教団体はいかに生まれ、なぜ社会問題と化したのか。歴史的背景、教義、組織構造、法的観点などから多角的に論じる。 この本は全体的に興味深く読んだ。なにしろ、原理研究会こと統一教会は、それなりに大学キャンパスを(中核派と同様に)かつ…