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東山道武蔵路

(地理)
とうさんどうむさしみち

「とうさんどうむさしじ」とも呼ぶ。
 東山道は都と各国府を結ぶ古代交通路である七道(東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道。当時都があった畿内五国とともに五畿七道と区分した)のひとつで、武蔵路とは東山道本道の新田から武蔵国府までの往還路(東山道の支路)を示します。古代官道。

 平成5年度から9年度に東京都国分寺市の武蔵国分寺跡北から恋ヶ窪谷付近で、側溝間の幅12mの立派な官道が長さ490mにわたって発掘されました。この呼び名は古来からの名称でなく発掘調査の担当者が命名したもの。
 調査の結果、台地から谷部への道路構造の違いや、7世紀の後半に作られたと思われる事、771年に武蔵国が東山道から東海道に鞍替えされると徐々に道幅も狭く実用道路としての性格を帯びていた事、11世紀前半には廃絶していた思われる事等が分かりました。
 遺跡は良好な状態で学術上も価値が高かったため、遺構は地表下に保存し最古の幅員と側溝の位置と形状を黄色のアスファルトで舗装表示、北側谷部へ下る切り通し部分に複製品を屋外展示しています。

 他の地域で確認されているのは北は東の上遺跡、南は現大国魂神社の西。今後発掘確認が増えると思われる。また東京都国分寺市西恋ヶ窪一丁目、熊野神社通りの西武多摩湖線の踏み切り西側で交差しているあたりから北への道路は1300年以上も道路として利用されている世界的に見ても極めて珍しい道路と言える。

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