1955年生まれ。 福岡県立東筑高校、信州大学医学部卒業後、東京医科歯科大学医学部附属病院で、精神科医および麻酔科医として勤務。 その後、フランス・ニース大学文学部哲学科博士課程、医学部精神医学専門医課程を経て、ニース大学医学部附属パスツール病院で精神科医師を務める。 現在は、東京を中心に精神分析医、麻酔科医として活躍。
中村哲医師を支援してきたペシャワール会のカレンダー うまそうなスイカが山積み。6月のペシャワール会のカレンダーだ。中村哲医師の言葉— 「平和」とは大地の上に築かれるもので、自然と人間との関係のあり方が大きな意味を持つような気がしてならない。 敵は自分たちの中にある。スイカと平和に何のつながりがあるか。乏しい想像力を巡らすのはやめて素直にその甘さに舌鼓をうち、皆を激励する。 6月の異様な暑さ。これも「自然と人間との関係のあり方」の問題だろう。 近くの八百屋に山形の山菜がならんでいた。わらびを買う。山形は全国のわらびの8割を出荷する。 ・・・・・・ 前回書いたように、ジャニー喜多川氏による性加害に…
ブラックの『昼と夜』は、1917年から1952年まで、画家35歳から70歳まで折に触れて手帳に書かれたアフォリズム176篇を集めて書籍としてまとめられたもの。 ブラックは祖父の代からの建築塗装業を営む家系に生まれ、15歳で日中学校に通う傍ら夜間の美術学校に通い出し、17歳で学業を辞め美術学校に通いながら知り合いの装飾塗装業者の徒弟となり修業を積む。19歳の1年間の兵役義務を経た後、画家になる決心をし、これより60年間というブラックの長い画歴がはじまる。当初はマティスのフォーブの影響の強い作品を書いていたが、セザンヌを研究しピカソに出会うことでキュビズムへの展開を切り拓いていく。その後、紙片を貼…