宝永6年9月2日。今朝寅刻(午前3時)、岐阜へ出向かれ、未(午後1時)過ぎ、岐阜に到着し、夕暮れ前に鵜飼を見物する。普段は12匹の鵜であるが、この夜は21匹が出る。加島勘右衛門のところに泊まる。宝永6年9月3日。卯刻(午前5時)、稲葉山に登り、それから辰(午前7時)過ぎに駕籠で出発する。昨今2度円城寺に立ち寄っており、清須・一宮へも昨今2度寄っていた。円城寺川を渡り、供を待っている時に見学に集まった中に白髪の93になる老人がおり、名を尋ねたところ松原村の源信だと云々。子を尋ねると浜島宇右衛門のところに遣わしていると云々。源信は浜島甚五兵衛の姉婿であった。源信の4代前までは城主だったと云々。石川…