●歌は、「筑波嶺を外のみ見つつありかねて雪消の道をなづみ来るかも」である。 茨城県つくば市筑波 筑波山神社万葉歌碑(丹比真人国人) 20230927撮影 ●歌碑は、茨城県つくば市筑波 筑波山神社にある。 ●歌をみていこう。 ◆築羽根矣 卌耳見乍 有金手 雪消乃道矣 名積来有鴨 (丹比國人真人 巻三 三八三) ≪書き下し≫筑波嶺(つくはね)を外(よそ)のみ見つつありかねて雪消(ゆきげ)の道をなづみ来るかも (訳)名も高き筑波の嶺をよそ目にばかり見ていられなくて、雪解けのぬかるみ道なのに、足をとられながら今この頂までやって来た。(伊藤 博 著 「万葉集 一」 角川ソフィア文庫より) (注)-かぬ …