昨年、筆者は大学の通年科目で「自然地理学」を受講していた。この講義では、講義内容を活かしたレポート作成によって、評価が下される。題材は地理学のなかでも自然現象を扱ったものであれば可、という自由度の高い設定で、先生曰く「独創性に富んだものなら尚良し」とのことだった。 4月後半の講義後、筆者は先生に以下の質問をした。 「キノコが生態系で果たす役割は大きい、とよく耳にするが、スーパーに陳列されているキノコの姿からは想像できない。そこで、自生するキノコを観察してそれをレポートにしたい。」 すると、「題材はそれで構わない。あとは半年以上継続してキノコを観察できる場が、うまく見つけられるといいね」との返答…