哲学者、評論家。1917〜2002
日常生活を掘り下げ、体験や対話をもとに哲学することを提唱した。主著に「めもらびりあ」「雑談のなかの哲学」「気質(かたぎ)の話」などがある。
ネットの世界では、新撰組ファンに著書「新撰組の哲学」(新撰組のキャラたちが哲学的問答を交わす、奇書)で有名のようである。
本屋でアウトレットになっていた新古書を買ったらとても面白かった! 偽善のすすめ: 10代からの倫理学講座 (14歳の世渡り術) 作者:パオロ・マッツァリーノ 河出書房新社 Amazon 10代向けってことですごく読みやすい構成になってるけど言ってることはすげ〜分かるって感じ。一言で言うと「やらない善よりやる偽善、ただしやりすぎるとそれも独善」みたいなこと書いててホンマそれなという感じ。 最近ってネットとか、他人の叩けるところを叩きまくって叩きつぶして満足、みたいな風潮あるけど、その中に偽善もあるよねみたいな。人はみんな完璧な善人や悪人なわけなくて、みんな偽善者なのに、「そんなの偽善だ!」と言わ…
*1 *2 ● 「掟」というと、なぜか耳もとで必ず再生される一節がある。 「光あるところに影がある…まこと、栄光の陰に数知れぬ忍者に姿があった…命を掛けて歴史を作った影の男たち…だが人よ、名を問うなかれ…闇に生まれ闇に消える…それが忍者の定めなのだ…」 むかし、テレビアニメ「サスケ」の冒頭、オープニングに流れていたナレーション。いまどきの情報環境のこと、手もとのちっぽけな飛び道具からあれこれ掘って確認できるありがたさは言わずもがなだが、あらためて確かめてみると放映されたのが1968年というから、ああ、もはや半世紀以上も前、良くも悪くも物情騒然の世相真っ只中の昭和43年、こちとらときたらまだ小学…