北十字

――するとどこかで、ふしぎな声が、銀河ステーション、銀河ステーションと云（い）う声がしたと思うといきなり眼の前が、ぱっと明るくなって、まるで億万の蛍烏賊（ほたるいか）の火を一ぺんに化石させて、そら中に沈（しず）めたという工合（ぐあい）、またダイアモンド会社で、ねだんがやすくならないために、わざと穫（と）れないふりをして、かくして置いた金剛石（こんごうせき）を、誰（たれ）かがいきなりひっくりかえして、ばら撒（ま）いたという風に、眼の前がさあっと明るくなって、ジョバンニは、思わず何べんも眼を擦（こす）ってしまいました。（宮沢賢治「銀河鉄道の夜」 青空文庫 より抜粋） 億万のほたるいかの火、と言われ…

銀河伝説煌めく天空の宿・天の丸で星見企画が天体観測です。標高380mのテラスは風もあって、夕涼みには最高でした。天空は雲の多い空でしたが、眼下は蒲郡や豊橋の夜景が輝いていました。天頂には、夏の大三角、22日に伝統的七夕を迎える、織姫星と彦星、そして、はくちょう座の北十字と、夏の星座が雲間から賑やかでした。望遠鏡では、銀河鉄道の夜に出てくるアルビレオ、ヘルクレス座のM13をみました。20時半には山の裾野から土星が顔を出するはずでしたが、厚い雲で見えませんでした。お子様連れのご家族でにぎやかなテラスでした。ご参加ありがとうございました。 天の丸から夕陽 蒲郡の夕暮れ ご家族で観望 にぎやかなテラス

夏の夜を彩る星たち。今は4年生で学習しますが、林間学校や修学旅行など泊を伴う学校行事は子どもたちと夜空を見上げる数少ないチャンスです。特に夏に行われる林間学校では夏の夜空を満喫したいですね。その為にも普段から天文の事象に関心のある子どもたちを育てておきたいものです。 ＊皆既日食 ところで、先生方は星に興味があるでしょうか？ 最近は理科が苦手な先生方が多いようです。教育学部がどちらかというと文系になるからかもしれません。それで、高学年は理科の専科がいる学校もありますし、文科省もそれを進めています。私も再任用期間に理科の専科をしていたのですが、理科は普段日常で起こっている事象を取り上げることの多い…

参ったな、これほど心折れるとは