1937年イギリスはドイツとの戦争に備え石油政策の検討を進め、石炭からの合成石油の生産を検討しました。 しかし、費用がかかりすぎることが分かり、シェルとアングロ・イラニアンという世界的な石油企業を持つイギリスは安い石油を大量輸入する体制を整え、備蓄する方策を採ることに決定しました。 1939年9月1日ドイツ軍がポーランドに侵攻した数日後、66歳のチャーチルは突然、海軍大臣に任命されました。25年前の第一次世界大戦の実績が買われたのです。 1940年春にヒットラーがノルウエー、ベルギー、オランダ、ルクセンブルグ、フランスを占領すると、融和政策を提唱していた政治家は退陣させられ、チャーチルが首相の…