平衡感覚(へいこうかんかく)は、生体が運動している時や重力に対して傾いた状態にある時に、これを察知する働きです。別名として平衡知覚とも呼ばれます。具体的には、体がどちらを向いているか、どれくらい傾いているか、動いているかどうかといった情報を受け取るのが平衡感覚であり、一般的には体に働く加速度を受け取る形で得られます。ヒトの場合、内耳がその役割を持っています 平衡感覚は内耳の前庭で受容される前庭感覚 vestibular sensation と同義に考えられることが多いが、体の平衡には前庭感覚の他に深部感覚や皮膚感覚、また殊に視覚が重要に作用する。前庭器系、視器系、深部感覚系の3系統が有機的に働…