今回も京都府京都市の知恩院について。 その1では三門などについて述べました。 当記事では御影堂、阿弥陀堂などについて述べます。 御影堂(本堂) 三門をくぐって石段を昇ると、境内の中心部に巨大な御影堂(みえいどう)が鎮座しています。当寺の本堂に相当する堂です。 桁行11間・梁間9間、入母屋、正面向拝5間、背面向拝3間、本瓦葺。 1639年(寛永十六年)再建。「知恩院本堂」として国宝に指定されています*1。 正面の向拝は5間。中央の1間はやや広く取られています。 向拝が5間もあるほど大規模な仏堂は、京都市内でもあまり多くないと思います。 向拝柱は几帳面取り角柱。 柱上の組物は、出三斗と連三斗。 虹…