久しぶりに小説を読んでみようと言うことで台湾で有名な小説で日本語に翻訳されている向日性植物を読みました。 著者の李 屏瑤さんもそうであるように同性愛者の女の子たちが主役であり、高校から社会人になる多感な時期を繊細な心の動きを時に美しく、時に哀しく描かれています。時代感のわかる描写も多く、授業中にメモを回して意思疎通していた時期から、携帯による連絡に変わる事。台北の街の様子や台湾では強く除外されていたレズビアン文化を併せて描かれています。 book.asahi.com note.com 台湾のレズビアン文化の古書としてある鰐の手記という本が有名なようで本書でも度々出てきます。この著者の邱妙津は数…