東京の図書館から、4回シリーズで、小金井市立図書館のライブラリである、カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のベートーヴェン交響曲全集から、今回は交響曲第3番「英雄」とエグモント序曲を収録したアルバムをご紹介します。 第3番「英雄」も、ベームらしくどっしりとした演奏になっています。その分、英雄の華々しさは影が薄く、どちらかといえば壮麗な感じが強い演奏です。これも収録された1970年代という時代を反映していると思います。 収録されたのは1972年。第2次世界大戦が終わって27年後です。戦争が終わって確かに時間は経っていますが、同時ヨーロッパは冷戦真っ只中。いつ戦争が起きてもおかしく…