和泉守兼定とは、室町時代の美濃の代表的な刀工ですね。もう一人、同時期の美濃の代表的な刀工と言えば、三本杉でご存知の関孫六兼元が有名です。双璧と称せられる事が多いと聞きます。 特に、その二代目の兼定は、兼定の銘に「定」の字をウ冠(うかんむり)に「之」と見えるように彫るため、俗に「之定(のさだ)」と称されています。(評価値 1000万円)その子、三代目兼定も父と同じ和泉守を受領して、「定」の字を「疋」と切ることから「疋定(ひきさだ)」と呼ばれています。(評価値 300万円) 銘にある源親忠は、形原(かたのはら)松平家三代の松平親忠のことと思われます。のちに徳川家康、紀州徳川頼宣の手を経て伊予西条の…