自分のブログは「読書感想」がほとんどで書き終えればだいたい忘れるが、 5月3日の記事「在るものを愛すること」はずっと心に引っかかっていた。 「在るものを愛すること」 漠然とした表現でわかりづらいが、何かたいせつなことのような気がし、 心に引っかかり続けていた。 ーーーーー 『倫理という力』(前田英樹・著)という本の感想記事で「在るものを愛すること」 (=「よく生きる」)を『東京物語』の紀子の姿にみたものだった。 (『東京物語』は、上京した老いた両親と東京に住んでいる子どもたちの姿をとおして家族の絆、 老いと死などを描きだした小津安二郎監督の1953年制作の名画。 忙しさを理由に老いた両親との対…