500ページ足らずの(大江の作品ではない)小説を3年がかりで読んだ。達成感はあるが、何がいいたいのか分からない。人生の終わりを切実に感じている老人の生き方を描いていることは分かった。その点で年齢を自覚するものとして考えこむときが何回かあった。しかし、全体としては、構成があまりにも難解。時間が経てば意味が分かるようになるのかもしれない。(これを書いて5年後の注記:今ではこの小説の題名も作者の名前も全然思い出せない。) ところで、何年もかかって読んだ小説はいままでに何作かある。最初は、「ジャン・クリストフ」。途中、合計1年ぐらいの中断を経て3,4年かけて読んだ。ずっと、感動していた。次は、大江健三…