社会福祉の限界により老齢者に対する国家保障が打ち切られ、若者の為に死ねと言われる話。 当時は手厚く社会保障を受ける老齢者の勝ち逃げに対するアイロニーだったのかもしれない。 (機械鳥の故障を直せない老人に新しいのを買うしかないと言わせることで姥捨てを正当化させている) だが2023年現在になって読むと割と本当に現実味を帯びている主題であり恐怖すら覚える。 年金や医療保険など"現在"の高齢者の福祉を維持するためであり自分たちの世代が保障を受けられるわけではない。 そのために出来る自己防衛は節制くらいしかないが、焼け石に水と気づいているのである。 私たちは勝ち逃げした老齢者を羨みながら若者の為に道を…