一面的なものの見方、あるいは党派性、さらには曖昧(あいまい)な現実認識をよりどころに、「資本主義からの撤退」とか「資本主義の終焉」、あるいは「脱成長」を語るインテリがいる。これは、「競争よりも平等な和諧社会の建設」をうたう中国共産党(習 近平)、あるいは、ひと昔まえの「清貧の思想」の劣化版である。 日本にとって、この者たちは無責任な貧乏神である。おのれのイデオロギー、おのれの社会的立場だけが大事であって、まじめな読者が彼らの虚言にまどわされても、まったく気にしないのである。彼らの虚言が広がり、「資本主義から撤退」したり「脱成長」すれば、日本は、さらに貧しくなり、国民は困窮するだろう。 グローバ…