先日、図書館で、目についた『体を冷やせば健康になる』(光文社、2022年11月)。 「温活」という言葉があるほど、「体を温める」ことに、血流促進をはじめとするさまざまな効果が謳われている昨今なのに、真逆の行為を勧めるタイトルに惹かれた。 しかも、著者は南雲吉則氏。今では、空腹やファスティングが健康につながるとよく聞くようになったが、空腹=健康という考え方を私が最初に知ったのは、2012年に、同著者が出版した『「空腹」が人を健康にする』という本だった。この空腹論は当時の私にガツンと響いて、数多くの本を断捨離した今でも、我が家の本棚に鎮座している。 本書のタイトルである「体を冷やす」ことがなぜいい…