『三等重役』(東宝1952:春原政久)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)・小ホールにて見る。10月4日より始まった「東宝の90年 モダンと革新の映画史(2)」の1本。310円。再々見。 『三等重役』(98分・35mm・白黒) 前社長が公職追放となったことで、思いがけず社長となった桑原(河村)は、人事課長(森繁)と一緒に会社の様々な問題に対処していく。「やとわれ社長」の桑原を中心にサラリーマンの哀歓を喜劇的に描く。大ヒットとなり、課長役の森繁久彌をスターに押し上げ、1956年から始まる「社長」シリーズにつながった。製作の藤本真澄はサラリーマン喜劇、「若大将」シリーズなどの明朗な娯楽作から、成瀨巳…