─寒中お見舞い申し上げます─「寒」に耐え「春」の訪れを待つ時 今日からは二十四節気の「小寒」。これから約1カ月が一年でもっとも寒い「寒の内」である。特に小寒初日の今日は「寒の入り」とされている。 江戸時代に著された『暦便覧』には「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」と記されている。 春の七草を食す七草粥のように、寒さに耐えながら春の訪れを待つ時期でもあり、寒中見舞いを出して寒さに耐える相手を気遣う時でもあり、寒中水泳のような寒さに立ち向かう行事に挑戦する時期でもある。 「寒」に耐え「春」の訪れを待つ。いわば「厳しい現実に耐えながら希望を抱く頃」と読み替えるのがこの時期に適した過…