一条真也です。『異教徒ローマ人に語る聖書』秦剛平著(京都大学学術出版会)を読みました。「創世記を読む」というサブタイトルがついています。イエスと同時代の人物が『旧約聖書』の「創世記」を異教徒であるローマ人に再話した内容をもとにした興味深い本で、わたしが執筆準備中の『聖典論』のための参考文献です。著者は、1942年生まれ。国際基督教大学、京都大学大学院修士課程修了後、博士課程へ進学、後に退学、ドロプシー大学大学院(フルブライト、1970年-75年)、ペンシルバニア大学上級研究員(1989年-90年)、オックスフォード大学客員教授(1999年-2000年)。現在、多摩美術大学教授(1984年以降)…