あの団長

「なんとこうするとスプーンが曲がるのデス！！」 巡ちゃんが得意そうに曲がったスプーンをハンカチの中から出した。 「おおー！すごいすごい！！」 見ていたみんなでぱちぱちと拍手をする。 「最近はこの本にハマっててね、今度のマジックで使うノ！」そう言って巡ちゃんが見せてきたのは「誰でも使える超能力」と書かれた本だった。 「こんなわけのわからないサーカスをやってて超能力も何もないけどな。」 アルビノの歌姫、ミカ・ハーゲンが突っ込む。巡ちゃんはすかさず、「何よう。不思議な話はいくつ聞いたって面白いワ。昔ワタシは部屋にある人間が生きてるみたいな感じがしたワ。そういうのってナイ？」 「お前自体が充分不思議だ…

狼の式神 むかしむかしあるところに1匹のニホンオオカミがいた。 彼は決して一匹狼という訳ではなかった。沢山の仲間の狼がいた。しかし仲間の狼は人間の手により撃たれ、罠にかかり姿を消していった。人のエゴと餌の減少。彼の命の火もまさに消えようとしていた。 『基本情報』 ■名前 バイカ ■二つ名 影狼 ■出身 ユースティア マギーア界陸ラグライア(偽) ■所属 KRバルツン支部:支援部隊・書課(ブッククラン)情報科/式神 ■総評 A 『生体情報』 ■種族 半獣人(狼)/式神(真) ■性別 オス ■年齢 27歳(偽)(異暦102年時) ■生年月日1月23日(偽) ■身長 185.3cm ■体重 70.5…

ハヤブサは、誰も守れなかった。 ハヤブサは強かった。軍の中でも隊の先陣を務めるほどの強さを持っていた。彼の動きは背中に羽が生えたかのように風を切り、敵軍には動きがわからないぐらいの素速さだった。 皆が彼を讃え、手足を戦いで失うこともなく、彼にとってもそれは国のために誇れることだと自負していた。 しかし戦争が終わり故郷に帰って来た時に彼は絶望した。彼の両親は空襲に遭い亡くなっていた。更に無事に帰ると約束していた恋人までもがやはり同じように戦争の影響で亡くなっていた。自分の国は守れても、自分の愛するものは守れなかった。 そうわかってからは、ハヤブサは仮面を被るようになった。 仮面といっても本物の仮…

747話 タンベクは兄龍から団長職を剥奪したいと思っていますが・・・ ◇団長職剥奪建議書◇ 議長の居所とされる場所に 手紙を送っておけば、 ある時はとても早く、 また、ある時は 手紙を送ったことも忘れるほど 長い時間が経ってから返事が来ました。 議長が直接訪ねてくる時も ありました。 今回、議長は、 タンベクから提出された 「兄龍術聖騎士団長職剥奪建議書」 を直ちに確認しました。 議長は、タンベクの性格と同じくらい きちんとした字を見て、 面白いと言って笑いました。 ◇危険で変な人◇ 数日間に渡り、兄龍術団長が 聖騎士団長の職に相応しくない理由を さらに綿密に整理していた タンベクの元へ、部下…

5chアニ速5chアニ速タイマンだとコピー人形が大量出現した説明がつかない5chアニ速いや普通にあれクロロと他数人ｖｓヒソカだろ5chアニ速 クロロ自身が仲間から能力借りてるから実際共闘と似たようなもんだけどね5chアニ速 あれ？その部分って漫画じゃ言及されてなかったんだっけ？5chアニ速久しく見てないからもう内容が薄れてる5chアニ速まぁ掲載時から8年も経てばそりゃそうなるけど5chアニ速 これの答えは色んなところに書いてあるよ。同じ巻の中に5chアニ速ヒソカも変やなって言ってたろ。同級生の両手能力は他のページにしおりを挟めない5chアニ速クロロの公開した内３つの能力を、他の人間が使ってる5…