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ありつる小袿を、さすがに、御衣の下に引き入れて、

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複雑な思いの空蝉 薄衣を手放そうとしない源氏【源氏物語 34 第3帖 空蝉5】かの薄衣は、小袿のいとなつかしき人香に染めるを、身近くならして見ゐたまへり。

小君、 御車の後にて、二条院におはしましぬ。 ありさまのたまひて、 源氏 「幼かりけり」 とあはめたまひて、 かの人の心を爪弾きをしつつ恨みたまふ。 いとほしうて、ものもえ聞こえず。 源氏 「いと深う憎みたまふべかめれば、 身も憂く思ひ果てぬ。 などか、よそにても、 なつかしき答へばかりはしたまふまじき。 伊予介に劣りける身こそ」 など、心づきなしと思ひてのたまふ。 ありつる小袿を、 さすがに、御衣の下に引き入れて、 大殿籠もれり。 小君を御前に臥せて、 よろづに恨み、かつは、語らひたまふ。 源氏 「あこは、らうたけれど、 つらきゆかりにこそ、え思ひ果つまじけれ」 とまめやかにのたまふを、 い…

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