かんぞうは、お父さんが大切にしていた桜の木を斧で切り倒してしまいました。「これは誰がやったのだ?」とお父さんが尋ねたので、かんぞうは答えました。「これは、ですね、家政婦の、ですね、龍池さんがやった、というですね、情報を掴んでおり、執事の黒田さんの、ですね、推理と、完全に一致しました」お父さんは執事の黒田に確認しました。「かんぞう坊ちゃんの言う通りです」お父さんは、かんぞうがやっていたことを薄々感づいていましたが、家政婦の龍池を解雇しました。 ある国の政治家の家系に生まれた、あんべかんぞう。何不自由無く育ちました。幼いときからワガママ放題。かなりプライドが高い男の子です。他人に頭を下げたり、謝っ…