いじめとは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的・物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」と、文科省は18年度に定義を改めた。それまでは、「自分より弱い者に対して、一方的に、身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているもの」だった。 いじめは重大な結果を引き起こす人権侵害である。いじめか、いじめでないかの判断には難しいものもあったが、重要なのはそれを明確にすることではなく、いち早く発見し適切に対応していくことである。そのような対応を促すための変更だったのだろう。 いじめは発見しにくいと言われるが、その通りである。したがって、いじめは身近…