はじめに 人はふつう、様々なことに対して鈍感なまま生きている。例えば道を歩いているとき、その道を舗装してくれた工事作業員に常々感謝している人はいないだろうし、その作業員がどのような環境で舗装してくれていたのか、きちんと待遇は支払われていたのだろうか、などと思いを巡らせることは、ほとんどの人はしない。私は現在パソコンに向かってこのブログを書いているが、このパソコンはどのような工程で作られたのか、部品はそれぞれどこから調達されたのか、それぞれの過程でどれだけの人が関わってきたのか、そうした人たちにきちんと見合っただけの賃金が支払われているのか、などといったことは、真剣には考えていない。人は一人では…