Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ 人生とは節操がないほどに不快だ。けれども、それをどう受け容れて流し去るかは自分次第。いつもご機嫌なひとがいる。もちろん彼にだって不機嫌が無いわけでもなく、さりとてヤセ我慢で苦笑いしているとも思えない。たぶんきっと、ネガティブを上手く捨て去ってしまえるほどの特技を備えているのだろう。羨ましいかぎりである。 たしかに不穏な埃は、ハタハタと払って忘れ去るにかぎる。ただ、それがなかなかできないのだから悩ましいところ。ひとたび鬱々とした粘っこい空気に呑まれれば、しばらくは沼から抜けられない悶えが続くもの。 心ない人たちからの言葉の凶器は、いつだって不意を突いて飛んでくる。それは胸の深い…