近年の少年誌ではほとんど見ることが無くなったジャンルの一つとして「SF」がある。 もちろん、少年誌でSF作品が全く連載されていないわけではないが、ロボットアニメのように人気が下降しているのは紛れもない事実であり、好んでSFを描く作家もめっきりと少なくなった。「タイムリープもの」とか「パラレルワールド」といった分かりやすいSF設定ならともかく、完全オリジナルSFはほぼ絶滅危惧種と言っていい。 そのようにしてSFが絶滅の一途をたどる一方で、学園ラブコメのような分かりやすいジャンルは未だに人気があり、発行部数の減少に歯止めが掛からない少年誌は、学園ラブコメばかりをラインナップに並べるようになった。こ…