がん保険が日本へ上陸したのは昭和49年のことで、当時はその病名を本人に告げることがほとんどなかったため、保険として成立しないと見られておりましたが、給付金の受取人を患者本人以外に指定されることで乗り切り、あっという間に加入者数を増やしたのは周知の事実です。 その裏では、保険請求の手続きを取った際に、絶対に患者本人に知られないような努力が積み重なっていたことを見逃してはいけません。 このときの仕組みとして大きく貢献していたのが、担当者制度です。 顧客が給付金の手続きを取ったとき、保険会社側は、その請求における担当者を固定させました。 これが実に理にかなっていたのです。がん告知がほとんど行われてい…