はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と二十六 「ダマス ジダイ」② ・・・ 「二つ」 「二つ?」 「とりあえず、二つあるような気がします」 「おっ、興味あるね~、是非、聞かせてくれよ」 「一つは、金(カネ)、お金の魔力」 「お金の魔力?」 「そうです、その魔力。そんなお金の魔力にズルズルと吸い寄せられる。いったん吸い寄せられてしまうと、どんなにダークなチャンスでもチャンスであるなら、そのお金のために、いかなる悪魔の手口にも手を染めてしまう」 「お金、ね~。で、騙して騙して騙しまくって金儲け、と、いうわけか」 「そして、もう一つ。権力、権力への飽くなき執着。手にした権力を手放さないために…