私は十数年前に癌になりました。 宣告だけでも辛いのに余命宣告まで受け、 その後1か月は陽射しを浴びても、樹々を見ても、 外界との間に薄皮が一枚挟んであるように心は彷徨っていました。 その後患者会、病院、湯治場で多くの癌患者に会いました。 そこで私は生還した人、共存している人に二つの共通項があることを見つけたのです。 一つは、癌の正体を徹底的に調べ得体のしれない不安を解消して癌に対峙している人達でした。 私達は未知のものに恐怖や不安を感じます。それらは不眠や動悸、食欲不振、活力の低下など体調不良をもたらし免疫を下げます。癌と正面から向き合い、知ろうとする研究心が乗り越える力を与てくれる。不安が解…