「こなもの」と言えば、お好み焼きやたこ焼といった関西イメージの強い食品群で、その意味では「コナモン」と呼ぶ方がふさわしいようにも感じます。 しかし、この本ではそういった小麦粉で作る食品だけでなく、米やサツマイモ、アワ、ヒエなども対象とし、伝統的な日本の食文化の中で伝わってきた「こなもの食文化」を紹介しています。 第1部として「こなもの」全般に関する概説を、そして第2部で地方別に「こなもの」の食品を紹介しています。 それらは非常に詳細なもので、各都道府県の中でも地域ごとに異なる食品まで及んでいます。 穀物(一部イモ類や豆類も含む)の食用方法としては「粉食」と「粒食」の区分があります。 日本は米に…