●歌は、「立山に降り置ける雪の常夏に消ずてわたるは神ながらとぞ」である。 富山市松川べり 越中万葉歌碑ⓐ(大伴家持) 20230705撮影 ●歌碑は、富山市松川べり 越中万葉歌碑ⓐである。 ●歌をみていこう。 四〇〇〇~四〇〇二歌の題詞は、「立山賦一首并短歌 此山者有新河郡也」<立山(たちやま)の賦(ふ)一首幷(あは)せて短歌 この山は新川の郡に有り>である。 (注)立山:富山県の東南部に聳える立山連峰。越中国府から眺望できる。(伊藤脚注) (注)ふ【賦】〘名〙:① 割り当てること。割りつけること。配ること。② みつぎもの。年貢。租税。また、賦役。③ 「詩経」の六義(りくぎ)の一つで、比・興と…