生きるということは、ひとつ残らず「縁」だと思う。 (「偶然」「出あい」) この本と「縁」があったと思って読んだ。 いい縁だった。 『思想の落とし穴』 鶴見俊輔 (グーグル画像より)鶴見さんのお名前は、ずいぶんと昔から新聞や本で聞くことがあって、 いつかはご本人の手なる本を読みたかった。 ベトナム戦争反対、憲法九条改悪に反対するなど、職業としての学者であるまえに一人の人間、 一市民、一国民として社会問題への発言が多く、政治への態度表明もよくされていた。 前に、「人間はこの世に生まれ出たとき、誰でも名前をつけられる。人の一生に これほど祝福すべきすばらしいことはないのではないか」(意訳)との鶴見さ…