ITコンサルと神職、2つの顔を持つ石井里幸さんより、「神職だからこそ知る神社の世界」を紹介する連載。多角的に現代社会における神社の存在を掘り下げていく。初回は「神社経営の裏側」。実は、年々すごい数の神社が経営不振で消滅しているらしい。神社がなくなることは「伝統文化の危機」と言えるほど、文化継承の大きな打撃になってしまうのだという。一体何が起きているのだろうか? 全国には8万社もの神社があります。コンビニの数が5万5千件くらいなので、それよりも多いのです。皆さんが住んでいる地域にも、たくさんの神社があるに違いありません。 神社は神道(しんとう)という宗教にもとづいた、礼拝のための施設です。「宗教…