秋、君は去った はにかんだ君が僕の傘の中にいた。 なつかしい歌を君は口ずさんでいた。 下戸のくせにあんなにお酒を飲むからだよ。 ガードレールに腰掛けて君は夜に歌う。 でてるよ、と君は囁いた。 手で触れると壊れてしまいそうな君。 いつでもそばにいたい。 まばたきするのも忘れて君を見つめていた。 すきだと言って抱きしめた。 フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com) はめをはずした後、君は眠いと訴えた。 なで肩の僕の首に手を回した。 げほげほと咳き込んだ僕に君はおぶさった。 がんばってね、と君は言う。 でてますけどね、と君は耳元で言う。 手を君の太ももの下に通す。 いつまで経っても君が…